【前編】 企業のSDGs推進をサポートする「lookat」のサービスについて、プロジェクトチームインタビュー公開

最終更新: 4月21日




今回は、infocom社の新規事業としてスタートした「Lookat」のサービスについて、プロジェクトチームに実施したインタビューを公開いたします。

インタビュアーはILY,incの辻原が担当させていただきます。また、プロジェクトチームの皆様の敬称は略させていただきます。


Lookatとは

まずはLookatのご紹介をさせていただきます。

Lookatは9月にベータ・プロトタイプ版を発表したinfocom社のサービス・メディア群の総称であり、企業向けサービスと個人向けメディアなどを含みます。経済成長と持続可能性の両立を目指し企業・個人におけるSDGsの推進を支援するサービス群です。

現在パイロット版として公開されているのは、次の3つになります。

Lookat social meterLookat partnersLookat world

まず、「Lookat social meter」は企業のSDGsの取り組みに対しゴールを設定し進捗を可視化、レポーティングを行うサービスです。企業のSDGs推進における取り組み開始の障壁を取り除き、持続可能な仕組みを提供いたします。また、取り組みは数値化されレポーティングが可能なためPRや経営報告に活用が可能です。

つぎに「Lookat partners」はB2BのSDGs推進商品・サービスの企業導入を推進するメンバーシップ&コミュニティです。Lookat partnersでは事業のバリューチェーンをSDGsに準じ改善することを目的としています。

そして「Lookat world」は個人向けのSDGsを知る・学ぶメディアです。大人のみならず子どもの理解を促し興味を育成するために関連記事や情報を発信していきます。



現代に必要なビジネスモデルを開発するということ

ILY,辻原:本プロジェクトがスタートしたきっかけをお聞かせください。

infocom 葉葺:私が元々携わっていた事業の傍ら、様々なコミュニティや勉強会に参加してきました。私自身もワークショップデザイナーという活動を行いながら、その中で2017年に「2030SDGsカードゲーム」の体験したことが、思い返せば大きなきっかけだったのかもしれません。

その時は正直あまり興味を持てなかったのですが、2018年、2019年...と年々「このテーマは非常に重要なものかもしれない」と認識を高めるようになりました。​

というのも、私が当時携わっていた防災事業関連で参加させていただいた、2019年の防災のダボス会議においてSDGsが大きなテーマとして掲げられていたのを現場で目にしたからです。あらためて「これからはSDGsが事業変革の主題になる」と確信しました。

しかしその時同時に感じたのは、行政・民間企業・市民...それぞれの粒度がバラバラだという課題です。重要性が強く語られても、なかなか市民生活に落ちてこないのでは?と疑念を抱きました。

その原因はSDGs認知度や理解度の低さにもありますが、各セクターや企業の本気度や取り組みが一過性だったり、セクターごとに閉じてしまっていることにあると感じました。

私はSDGsのいいところは「事業ベース」であるということだと考えています。決してボランティアやCSR的活動でなく、経済を回しながら社会・環境にアプローチするという手法は現代において必然性が高いはずです。そしてそれは、イチ企業や団体だけでは決して達成し得ないものです。

それらカードゲームやテーマとの出会い、課題感に加え新規事業立ち上げの機会があり、今回「Lookat」をSDGs関連事業として立ち上げよう、という運びになりました。


COVID-19で実感した「世界はつながっている」ということ

ILY,辻原:Lookatのビジネスモデルをデザインしていたのが2020年の3月〜5月ですので、新型コロナウイルス感染拡大防止のために都から緊急事態宣言が出された外出自粛期間でしたよね。この時期に新しい事業設計を行うというのは見通しも難しく、判断が難しい場面も多かったのではないでしょうか?

infocom 葉葺:判断における難しさは当然ありました。しかしコロナ以前もVUCAと言われたり、大きく変化する社会に対し未来予測は難しかったと考えています。 私がコロナ禍中に強く感じたのは「世界や社会はつながっている」という強烈な実感でした。中国の武漢で生まれた(とされる)ウイルスが世界に広がっていき、広がった先の国や地域で、その社会システムや構造に合わせて感染者数が広がったり、多くの死者数を出してしまったり...。見通しが立たない自粛期間でも「SDGs領域での新規事業」についてはむしろ確信が強まるようでもありました。

現在でも変わらずこれからの社会に必要だと感じています。


SDGsの取り組みをB2Bから支援することの重要性

ILY,辻原:ここからはビジネスのデザインについてお聞きしていきたいと思います。 Lookatのビジネスデザインにおいては、あらゆるセクターや人を緩やかにつなぎ、小さな経済圏、ひとつの生態系のような仕組みになることが肝要でした。しかし、その中でも特にB2B取引に焦点があたっています。

SDGsの取り組みをB2Bから支援することの重要性についてお話しをお聞かせください。

infocom長内:私は社内の既存事業で、様々なB2Bの商材やサービスに触れてきました。B2Bは一度の取引額が大きい、という特性があります。ビジネスで貢献できれば、より与えられる影響が大きいという点は事業設計の切り口として重要です。 例えばゴミを分別して捨てましょうね、というtoCの啓蒙的な活動よりも、そもそも産業廃棄物を出さない・環境に負荷をかけないバリューチェーンやプロダクトを様々な企業とともに構築するほうが、1つのモノを動かすにしてもインパクトが大きいですよね。

私たちinfocomが携わるべきはそういったレイヤーのシフトチェンジであると捉えています。私たちは企業にヒアリングをするなかで、企業レベルでSDGsを推進していくために主に3つの障壁があることがわかりました。​

1.SDGsの認知が低いため社内を説得させられない 2.必要性は感じているものの、第1歩を踏み出せていない3.取り組みを継続することが難しい

他にも課題はありますが、まずはこういった課題を取り除いてあげることによって取り組み障壁を下げられるのはと考えています。

また、事業によっては「既存バリューチェーン 」の見直しによって一部SDGsゴールに貢献できるものもあります。そういった機会を提供することも私たちの重要な取り組みです。

infocom高橋:私は、本プロジェクトに参加する中で「SDGsに対する自分ごと化」に課題を感じています。17のゴールはあまりにも大きすぎというか、日本ではそれらの課題を日常生活で肌身に感じることは多くありません。

コンビニやスーパーのプラスチックバックが有料になったり、プラストローが廃止されたりなど企業の取り組みに触れることはあっても、一個人として「これは地球規模の問題なんだ」と理解するには少し遠いように思います。その点においてもB2Bでの取り組みに重要性を感じています。企業間取引のうちで貢献できる仕組みは日本でSDGsを広げていくのに効果的であると考えています。

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本インタビューは、前編・後編に分けて公開します。後編も引き続きお楽しみください。


Lets lookat the world stepping the world!




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